井上靖研究第10号記念号

論文
詩美の狩人 −ヴァレリーの「純粋詩」論を書いた頃> 藤澤  全1
『敦煌』論 −〈約束〉をめぐって−小田島 本有15
遙かなる呼び声・記憶の旅  −『異国の星』をめぐって顧偉良27
井上靖・昭和三○年代の新聞現代小説 −不倫で至純な恋愛物語 綾目 広治44
井上靖と母 −『わが母の記』(「花の下」) 小関 一彰59
「蒼き狼」と井上靖 −〈血統〉〈家系〉および父子関係−高木 伸幸75
様々な〈後白河院〉像からの考察 −井上靖、加藤周一、山崎正和の作品を通して−西座 理恵88
井上靖と川 −人生を生きる美学−新井 巳喜雄101
二つの遺書が織りなすテクスト(下) −井上靖の『猟銃』と夏目漱石の『こころ』における包むもの 李哲権111
エッセイ
井上靖の詩の構造 −ちょちょっと井上 修一127
井上八重さんの思い出笹本 正樹131
老いの名詩 −井上靖「ヘルペスの春」を読んで−小松 弘愛133
七十一歳の童話 小野寺 苓137
井上靖『化石』を読む金子 秀夫145
「楼蘭」から「風濤」へ木村 雄次148
井上靖 詩にみる哀しみ瀬戸口 宣司153
市民サークル旭川井上靖読書会からの報告秋岡 康晴161
新刊紹介
藤澤 全著『詩人 井上靖 若き日の叙情と文学の原点』瀬戸口 宣司166
井上靖研究会会則167