開催内容

井上靖研究会は、平成11年12月に井上靖研究会創立記念大会を開催して以来、ほぼ年二回(夏季・冬季)のペースで研究会を開催してきました。例年二回のうち、一回は井上靖文学ゆかりの地で開催しております。研究発表、講演会を主な活動内容とし、研究会後の懇親会や、井上靖文学の舞台見学なども活発に行っております。

令和6年度井上靖研究会(夏季) 7月28日(日)(長泉町生涯学習施設「コミュニティながいずみ」3階ホール)

劉慧子「井上靖『夜の声』試論―鏡史郎の「狂」を手がかりに」
劉東波「日本近代文学における「匈奴」の諸相――井上靖の歴史小説を中心に」

劉慧子氏

劉東波氏

過去の研究会

井上靖研究会創立記念大会 平成11年12月5日(国学院大学渋谷キャンパス)
宮﨑潤一「井上靖の童話―詩的視座から」
高木伸幸「「氷壁」論―「孤独」と「信頼」」
曾根博義「全集の編集を終えて」
平成12年度井上靖研究会(夏季)7月21日(国学院大学渋谷キャンパス)
森井道男「随筆的小説考」
三田英彬「『氷壁』と井上靖」
平成12年度井上靖研究会(冬季)平成13年1月28日(天城湯ヶ島町天城温泉会館)
西座理恵「井上靖文学に関する修士論文の展望―主に仏教との関わりについて」
荻久保泰幸「戦後派の文学」
平成13年度井上靖研究会 平成14年1月26日(天城湯ヶ島町白壁荘)
福田美鈴「『焰』時代の井上靖」
平成14年度井上靖研究会 10月6日(国学院大学渋谷キャンパス)
工藤茂「井上靖文学の中の口承文芸」
平成15年度井上靖研究会(夏季)7月20日(北上市日本現代詩歌文学館)
西岡光秋「井上靖詩の背景」
田村嘉勝「『孔子』論―語り手蔫薑と作者の距離」
平成15年度井上靖研究会(冬季)12月7日(国学院大学たまプラーザキャンパス)
小尾真「井上靖における母の存在」
芦田栄子「おろしや国酔夢譚」論
平成16年度井上靖研究会(夏季)7月18日(長泉町井上文学館)
小野寺苓「井上靖と平泉紀行―北上文学散歩」
小関一彰「井上靖と母―作品の中の母子像」
平成16年度井上靖研究会(冬季)12月5日(国学院大学たまプラーザキャンパス)
新井巳喜雄「井上靖と信州の舞台を訪ねて」
平成17年度井上靖研究会(夏季)7月17日(金沢市石川近代文学館)
森井道男「井上靖の金沢」
綾目広治「『化石』論」
平成17年度井上靖研究会(冬季)12月17日(国学院大学たまプラーザキャンパス)
小田島本有「『猟銃』論―手紙の受けてとしての三杉に注目して」
藤沢全「井上靖の創意と材源―漢字仮名書き詩への注視」
平成18年度井上靖研究会(夏季)7月16日(北塩原村)
田村嘉勝「小説「小磐梯」のゆくえ」
秋谷豊「「氷壁」と「星と祭り」の舞台」
平成18年度井上靖研究会(冬季)12月10日(日本大学文理学部百周年記念館)
尾崎瑠衣「井上靖『北国』論―時間意識を中心として」
宇田治良「井上靖生誕百年“しろばんば”のふるさと」
平成19年度井上靖研究会(夏季)7月15日(旭川市井上靖記念館)
顧偉良「『しろばんば』における叙情的方法をめぐって」
玉村周「井上靖と西域―『敦煌』を中心として」
井上修一「井上靖の散文詩について」
平成19年度井上靖研究会(冬季)12月2日(国学院大学たまプラーザキャンパス)
範麗嬌「「楼蘭」の改稿意識をめぐって」
黒田佳子「井上靖と詩」
平成20年度井上靖研究会(夏季)7月20日(長野市)
新井巳喜雄「井上靖『風林火山』の人物像」
笹本正樹「金剛坊宥盛と井上靖」
平成20年度井上靖研究会(冬季)12月14日(国学院大学渋谷キャンパス)
苅谷桃子「井上靖「歴史小説」における想像の余白」
李哲権「井上文学における包むものと包まれるもの」
平成21年度井上靖研究会(夏季)7月19日(日南町総合文化センター)
山田哲久「「僧行賀の涙」論―典拠と方法について―」
綾目広治「井上靖文学と仏教」
平成21年度井上靖研究会(冬季)12月6日(国学院大学渋谷キャンパス)
高木伸幸「宮本輝に見る井上靖の影響―物語と抒情の系譜」
伊吹和子「井上靖先生の思い出」
平成22年度井上靖研究会(夏季)7月24日(立命館大学)
三谷憲正「井上靖「猟銃」の方法」
木村一信「井上靖と中島敦」
平成22年度井上靖研究会(冬季)12月5日(国学院大学渋谷キャンパス)
小林幸夫「「猟銃」論」
芥川喜好「美術記者、井上靖」
平成23年度井上靖研究会(夏季)7月23日(伊豆市天城湯ケ島支所)
田村嘉勝「井上靖と川端康成―『しろばんば』をもとに」
秋吉好「三井寺本覚坊暹好の実像」
平成23年度井上靖研究会(冬季)12月4日(国学院大学渋谷キャンパス)
田村嘉勝「井上靖と川端康成」
中津攸子「無量の寂寥と井上靖」
平成24年度井上靖研究会(夏季)7月21日(軽井沢市文化軽井沢山荘)
蔡慧穎「中国における井上靖『敦煌』の受容について」
大塚清吾「井上靖のうしろ姿」
平成24年度井上靖研究会(冬季)12月2日(国学院大学渋谷キャンパス)
何志勇「井上靖文学における“中国”―歴史小説と紀行の間」
槇林滉二「井上靖のリリシズム―『わが母の記』の内質」
平成25年度井上靖研究会(夏季)7月27日(国学院大学渋谷キャンパス)
尹芷汐「歴史小説における「異民族」と「多民族」―井上靖「蒼き狼」、「敦煌」を読み直す―」 
苅谷桃子「「猟銃」における語りの構造」
小田島本有「『しろばんば』における語り―過去を素材に再構成するということ―」 
平成25年度井上靖研究会(冬季)12月14日(尚絅学院大学)
加藤正名「父を語る―沼津中学時代、井上靖と同級・同部―」
蔡慧穎「『蒼き狼』論争からみる井上靖文学の大衆性―『敦煌』と『蒼き狼』を中心に―」
勝倉壽一「井上靖と補陀落渡海―井上靖における信仰と死の問題―」
平成26年度井上靖研究会(夏季)7月26日(三島市立図書館)
杜文嬌「牝鹿の失踪と復帰―井上靖の『蒼き狼』における妻と妃の像について」
杉淵洋一「井上靖におけるフランス―そのテクストから見えてくるもの」
芳賀徹「井上靖と絵画」
平成26年度研究会(冬季)12月7日(国学院大学渋谷キャンパス)
劉淙淙「井上靖「洪水」における自然への畏怖―典拠『水経注』との比較から―」
藤木尚子「神奈川近代文学館所蔵〈井上靖文庫〉の紹介」
平成27年度井上靖研究会(夏季)7月25日(北上市・日本現代詩歌文学館)
山田哲久「井上靖「洪水」論―〈史実〉と〈説話〉との境界―」
綾目広治「井上靖『孔子』論」
平成28年度井上靖研究会(夏季)7月30日(伊豆市天城湯ヶ島支所)
蘇 洋「井上靖『楊貴妃伝』論―史料との比較から見る楊貴妃像」
瀬戸口宣司「井上靖と詩」
平成28年度井上靖研究会(冬季)12月4日(国学院大学院友会館)
劉東波「井上靖「異域の人」論―班超の一生をめぐって―」
宮﨑潤一「「北の海」前後考」
佐藤純子「井上靖先生との思い出」(聞き手:井上修一)
平成29年度井上靖研究会(夏季)7月29日(ホテル金沢兼六荘会議室)
楊雯瀟「井上靖『敦煌』論―文化の優越―」
石原国利「井上靖先生 思い出すことなど」(聞き手:田村嘉勝)
平成29年度井上靖研究会(冬季)12月3日(国学院大学院友会館)
李 鈺「井上靖文学における僧侶像―「僧行賀の涙」から『天平の甍』へ」
楊 逸「井上靖文学における子供と植物―生命と女性的なもの」
中嶋一裕「井上靖の詩学」
平成30年度井上靖研究会(夏季)7月28日(ホテル金沢兼六荘会議室)
小田島本有「「あすなろう」「三ノ宮炎上」から『あすなろ物語』へ」
何志勇「『天平の甍』の誤訳と誤読―楼適夷訳を例に」
平成30年度井上靖研究会(冬季)12月2日(国学院大学院友会館)
周 霞「井上靖『敦煌』と諸関連文献との比較―「尉遅光」の描写をめぐって―」
佐藤健一「曾根博義と井上靖」
令和元年度井上靖研究会(夏季)7月27日(ホテル金沢兼六荘会議室)
趙建萍「井上靖『敦煌』論」
重里徹也「物語の生まれる場所~『闘牛』をめぐって~」
令和元年度井上靖研究会(冬季)12月15日(国学院大学院友会館)
明定義人「『星と祭』復刊プロジェクトに関わって」
藏中しのぶ「日中交流の象徴・鑑真和上の誕生―井上靖『天平の甍』と安藤更正・山本健吉―」
令和2年度井上靖研究会(夏季)7月25日(伊豆市天城湯ヶ島)
新型コロナウイルス感染防止のため中止
令和2年度井上靖研究会(冬季)12月6日(国学院大学院友会館)
新型コロナウイルス感染防止のため中止
令和3年度井上靖研究会(夏季)
新型コロナウイルス感染防止のため中止
令和3年度井上靖研究会(冬季)
新型コロナウイルス感染防止のため中止
令和4年度井上靖研究会 10月30日(大東文化大学大東文化会館)
山田哲久「井上靖『天平の甍』における歴史と語り」
濱田日向子「井上靖先生と日本現代詩歌文学館―所蔵資料の紹介と活動報告―」
令和5年度井上靖研究会(夏季) 7月30日(大東文化大学大東文化会館)
高木伸幸「『しろばんば』と井上靖のトラウマー受験生としての洪作像を巡って― 」
千葉瑠衣「中学校国語科教材としての井上詩―授業実践から見えてきた課題と展望― 」
令和5年度井上靖研究会(冬季) 12月3日(国学院大学院友会館)
毛鋼「井上靖「狼災記」論 ―異域と狼をめぐる想像力―」
徳山加陽「井上靖文学館50年のあゆみと活動」
令和6年度井上靖研究会(夏季) 7月28日(長泉町生涯学習施設「コミュニティながいずみ」3階ホール)
劉慧子「井上靖『夜の声』試論―鏡史郎の「狂」を手がかりに」
劉東波「日本近代文学における「匈奴」の諸相――井上靖の歴史小説を中心に」